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良性疾患に対する卵管卵巣摘出で卵巣がんリスク低下

2021年10月18日  American Journal of Obstetrics and Gynecology

カナダ・オンタリオ州で1996-2010年に良性疾患で子宮摘出術を受けた成人女性19万5282例を対象に、子宮摘出時に施行した両側卵管卵巣摘出術(BSO)による卵巣がんリスク低下効果をコホート研究で検討。24%にBSOを施行し、76%が卵巣を温存した。 その結果、中央値16年の追跡期間中の卵巣がん発症率は0.3%、全死因死亡率は8.3%だった。BSOで卵巣がん発症率(ハザード比0.23、95%CI 0.14-0.38、P<0.001)および卵巣がん死亡率(同0.30、0.16-0.57、P<0.001)の低下を認めた。20年時の重み付けした卵巣がん累積発症率は、BSO施行群で0.08%、卵巣温存群で0.46%、絶対リスク低下率(ARR)は0.38%(治療必要数260)だった。子宮摘出術時50歳超の女性に限定したARRは0.62%(治療必要数161)だった。...