J&Jワクチンにギラン・バレー症候群の懸念
2021年10月19日
Journal of the American Medical Association
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチンAd26.COV2.S(ヤンセン社、ジョンソン・エンド・ジョンソン社)の接種とギラン・バレー症候群(GBS)発症との関連性を米国の予防接種後副反応報告システム(VAERS)へのGBS報告に基づき評価した。 その結果、2021年7月24日時点で、Ad26.COV2.Sワクチン接種後にGBSが疑われる報告が130件あった(年齢中央値56歳、65歳未満86.0%、男性59.7%)。ワクチン接種からGBS発症までの期間中央値は13日で、105例(81.4%)が21日以内、123例(95.3%)が42日以内に発症した。121例(93.1%)が重篤で、そのうち1例が死亡した。 推定粗報告率は、接種10万回当たり1例となった。リスク期間42日間の観察率と期待率の全体推定率比は4.18(95%CI 3.47-4.98)で、最悪の事態では18歳以上成人で10万人年当たりの絶対率が6.36増加することが推定された。...
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