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nAMD、ラニビズマブのポート送達システム vs. 毎月投与

2021年10月20日  Ophthalmology

滲出型加齢黄斑変性(nAMD)患者415例を対象に、ラニビズマブのポート送達システム(PDS)の安全性と有効性を第III相無作為化試験で検討(Archway試験)。PDSの薬剤補充までの期間を24週間とし、ラニビズマブ4週に1回硝子体内投与に対する非劣性および同等性を評価した。 その結果、ETDRS視力表による平均36週および40週の治療前の最高矯正視力(BCVA)調整後平均変化量はPDS群+0.2文字、4週ごと投与群+0.5だった(差-0.3)。PDSは4週に1回投与に対する非劣性(マージン-4.5文字)および同等性(同±4.5文字)を示した。ラニビズマブ補助投与の評価対象としたPDS群の246例のうち242例(98.4%)が初回薬剤補充までの補助投与が不要だった。事前に定めた眼有害事象(AESI)発現率はPDS群19.0%、4週に1回投与群6.0%だった。PDS群の眼AESIは眼内炎(1.6%)、硝子体内出血(5.2%)などで、ほとんどが留置後1カ月以内に発現していた。...