米国52施設で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)外来患者に用いる抗凝固療法および抗血小板療法による有害な心肺転帰抑制効果をアダプティブ無作為化二重盲検試験で評価した(ACTIV-4B)。 主要評価項目は、全死因死亡、症候性の静脈または動脈の血栓塞栓症、心筋梗塞、脳卒中、心血管疾患および呼吸器疾患による入院の複合とした。7000例を登録予定だったが、事象発生率が低かったため、657例(年齢中央値54歳、女性59%)を無作為化した時点で試験は終了した。 治療を開始した558例のうち、アスピリン群の1例(0.7%)、アピキサバン2.5mg群の1例(0.7%)、アピキサバン5mg群の2例(1.4%)、プラセボ群の1例(0.7%)に主要評価項目が発現した。出血事象のプラセボとのリスク差は、アスピリン群2.0%(同-2.7-6.8%)、アピキサバン2.5mg群4.5%(同-0.7-10.2%)、アピキサバン5mg群6.9%(同1.4-12.9%)だった。...
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