帝王切開、トラネキサム酸予防投与で失血抑制
2021年10月22日
American Journal of Obstetrics and Gynecology
帝王切開施行予定の妊婦に用いるトラネキサム酸予防投与の分娩後出血抑制効果および安全性をメタ解析で検討。子宮収縮薬と併用するトラネキサム酸とプラセボを比較した無作為化比較試験36件(妊婦計1万659例)を解析対象とした。 その結果、トラネキサム酸投与に総失血量(平均差-189.44mL)、ヘモグロビン低下率(同8.22%)、1000mL超の失血リスク(オッズ比0.37、95%CI 0.22-0.60)、輸血(同0.41、0.26-0.65)および子宮収縮薬追加の必要性低下(同0.36、0.25-0.52)との関連を認めた。サブグループ解析で、低所得ないし中所得国でのトラネキサム酸による総失血量低下効果が高かった。科学的根拠の質は総失血量およびヘモグロビン変化率については中程度、その他の転帰については低度だった。...
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