1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. リバーロキサバン新規使用者に消化管出血が多い

リバーロキサバン新規使用者に消化管出血が多い

2021年10月24日  Annals of Internal Medicine

アイスランドで、直接経口抗凝固薬による消化管出血発現率を全国集団ベースコホート研究で比較した。2014年から2019年までの間に新たに投与を開始した患者(アピキサバン2157例、ダビガトラン494例、リバーロキサバン3217例)を解析対象とした。 その結果、全消化管出血発現率は、リバーロキサバン(100人年当たり3.2)の方がアピキサバン(同2.5)よりも高く(ハザード比1.42、95%CI 1.04-1.93)、主要消化管出血発現率もほぼ同じだった(100人年当たり1.9 vs. 1.4、同1.50、1.00-2.24)。リバーロキサバンは、ダビガトランよりも消化管出血発現率が高かったが、信頼区間が広く無効果の可能性があった。心房細動患者のみを対象とした場合、リバーロキサバンの全消化管出血発現率は、アピキサバン(ハザード比1.40、95%CI 1.01-1.94)とダビガトラン(同2.04、1.17-3.55)よりも高かった。ダビガトランはリバーロキサバンよりも上部消化管出血発現率が低かった。...