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粉ミルクの臨床試験はバイアスリスクが高い

2021年10月25日  British Medical Journal

3歳未満の小児で2種類以上の粉ミルクを比較する介入試験の系統的レビューを実施(母乳、母乳強化剤に関する試験は除外)。2015年以降に公表された125報(対象児2万3757例)を解析した。 その結果、粉ミルク会社と無関係に実施された試験は17報(14%)、目的と主要評価項目が明確で事前に登録されていた試験は26報(21%)、著者または依頼者間で事前プロトコルが共有されていた試験は11報(9%)だった。 100報(80%)のバイアスリスクが高く、主な理由は解析からの不正な除外と選択的な報告だった。優越性試験68件では、非対称なファンネルプロットによる統合標準平均差が0.51と算出されたが(Egger検定によりP<0.001)、非対称性を補正すると0.19に低下した。86報(69%)が主要評価項目が良好だったと報告し、115報(92%)で抄録の結論が良好だった。...