lanifibranorでNASHの活動性低下
2021年10月26日
New England Journal of Medicine
活動性の非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)患者247例を対象に、汎ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体(PPAR)作動薬lanifibranor(1200mgまたは800mg、24週間投与)の有効性を第IIb相二重盲検無作為化プラセボ対照試験で評価。103例(42%)が2型糖尿病で、188例(76%)に有意(中等度)ないし高度な線維化があった。 その結果、肝線維化の増悪がなくSAF-Aスコア[脂肪変性・活動性・線維化(SAF)評価スコアの活動性項目(A)]が2点以上低下した患者の割合は、lanifibranor 1200mg群の方がプラセボ群より有意に高かった(55% vs. 33%、P=0.007)が、lanifibranor 800mg群は有意ではなかった(48% vs. 33%、P=0.07)。肝線維化の改善やNASHの消失などの副次評価項目もlanifibranor群の方がプラセボより良好だった。有害事象による脱落率は5%未満で、試験群間でほぼ同じだった。lanifibranor群の下痢、悪心、末梢性浮腫、貧血、体重増加の発現頻度がプラセボ群より高かった。...
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