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院外心停止後の体温管理、31℃の優位性示されず

2021年10月26日  Journal of the American Medical Association

院外心停止後に昏睡状態となった患者を対象に、中等度低体温(31℃)と軽度低体温(34℃)による体温管理療法の臨床転帰改善効果を二重盲検無作為化優越性試験で比較。主要評価項目は、180日時の全死因死亡または神経学的転帰不良(機能障害評価尺度(Disability Rating Scale)>5点)とした。 主解析の対象とした367例(平均年齢61歳、女性19%)のうち366例(99.7%)が試験を完了した。主要評価項目は、31℃群の48.4%と34℃群の45.4%に発生した(リスク差3.0%、95%CI 7.2-13.2%、相対リスク1.07、95%CI 0.86-1.33、P=0.56)。副次評価項目19項目のうち、集中治療室在室期間は31℃群の方が長かったが(中央値10日 vs 7日、P=0.004)、その他の項目には有意差がなかった。有害事象発現率は、深部静脈血栓症が31℃群11.4%と34℃群10.9%、下大静脈内血栓がそれぞれ3.8%と7.7%だった。...