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精巣がん、白金製剤治療やRTで超過死亡リスク上昇

2021年10月26日  Journal of Clinical Oncology

1980-2009年のCancer Registry of Norwayのデータから精巣がん(TC)男性患者5707例を特定し、白金製剤を用いた化学療法(PBCT)や放射線療法(RT)が精巣がん以外の理由による死亡に及ぼす影響を検討した。 その結果、追跡調査期間中央値18.7年で、一般集団と比較した精巣がん以外の理由による超過死亡率は23%[標準化死亡比(SMR)1.23、95%CI 1.14-1.33]で、PBCT(同1.23、1.07-1.43、7.68)およびRT(同1.28、1.15-1.43、19.55)実施後にリスクが上昇した。この死亡率は、診断時年齢が20歳未満だった患者が最も高かった(同2.27、1.32-3.90、14.42)。 最も重大な死因は精巣がん以外の2次がん(同1.53、95%CI 1.35-1.73)で、PBCTおよびRT後にリスクが上昇した。がん以外の理由による死亡率が15%高かった(同1.15、1.04-1.27、4.71)。PBCT後に超過自殺者がみられた(同1.65、1.01-2.69、1.39)。追跡期間が10年を超えると、手術よりもシスプラチン...