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東アジア系人種のうつ病関連遺伝子変異を特定

2021年10月26日  JAMA Psychiatry

コホート研究および症例対照研究(計9件)に参加した東アジア系の男女19万4548例(平均年齢約51.3歳、女性62.8%、うつ病患者1万5771例、対照者17万8777例)のデータを用いて、東アジア系人種のうつ病の遺伝的構造をゲノムワイド関連解析およびメタ解析で検討。一部のメタ解析では欧州系人種のうつ病に関する既発表GWASデータも使用した。 その結果、遺伝子座1q24.1のrs4656484に広範なうつ病との関連を認めた(β=-0.018、P=4.43×10-8)。対象を東アジアで実施された研究に絞ると、遺伝子座7p21.2のrs10240457にうつ病との関連を認めた(β=0.028、P=6.48×10-9)。欧州系コホートでは、rs4656484(β=-0.003、P=0.53)およびrs10240457(β=-0.005、P=0.28)にうつ病リスクとの関連はなかった。欧州系で特定されたうつ病関連遺伝子座11%のみが東アジア系でも名目上有意水準に達した。臨床的うつ病に関する東アジア系と欧州系の人種間遺伝相関を示すrは0.413だった。...