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インスリン抵抗性の代替測定値が大うつ病性障害発症を予測

2021年10月27日  American Journal of Psychiatry

抑うつ障害や不安障害の既往のない成人601例を対象に、インスリン抵抗性の代替測定値3種(高トリグリセリド-HDL比、空腹時血糖値が示す糖尿病前症、腹囲値が示す高度な中心性肥満)が大うつ病性障害の発症を予測するかを9年間のコホート研究で検討した。 その結果、患者の14%が追跡調査期間中に大うつ病性障害を発症した。コックス比例ハザードモデルにより、高トリグリセリド-HDL比(ハザード比1.89、95%CI 1.15、3.11)、高空腹時血糖値(同1.37、1.05、1.77)、腹囲値の上昇(同1.11、1.01、1.21)はそれぞれMDD発症リスク上昇との間に正の関連が認められた。研究登録後2年間での糖尿病前症発症と大うつ病性障害発症に正の関連が認められた(同2.66、1.13、6.27)。同時期の高トリグリセリド-HDL比と高度な中心性肥満の発生は大うつ病性障害発症と関連しなかった。...