1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 50歳以上の急性尿閉は背景にがんの可能性

50歳以上の急性尿閉は背景にがんの可能性

2021年10月31日  British Medical Journal

急性尿閉初回診断後の泌尿生殖器がん、結腸直腸がんおよび神経系がんのリスクをデンマークの集団ベースコホート研究で検討。1995-2017年に急性尿閉のため初めて入院した50歳以上の患者7万5983例を評価した。 その結果、前立腺がんの絶対リスクは、3カ月時5.1%(3198例)、1年時6.7%(4233例)、5年時8.5%(5217例)だった。追跡期間3カ月以内では、前立腺がんの超過症例数は1000人・年当たり218例で、追跡期間3カ月から12カ月未満では21例だったが、12カ月を超えるとその数は無視できるものとなった。 尿路がん、女性生殖器がん、結腸直腸がん、神経系がんの絶対リスクは、追跡期間3カ月以内でそれぞれ56、24、12、2例だった。超過リスクは、検討したがん種の多くで追跡期間3カ月以内に限られていたが、前立腺がんおよび尿路がんでは、3カ月から12カ月未満でもなお高かった。女性では、浸潤性膀胱がんの超過リスクが数年にわたって認められた。...