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OS改善の根拠ない経口がん分子標的薬の支出増加、米

2021年10月31日  JAMA Internal Medicine

米国で、雇用主提供医療保険の被保険者を対象に、科学的根拠の強さで層別化した新規経口がん分子標的治療薬の使用状況と支出を横断研究で評価。保険請求データと添付文書に記載されたFDA承認の根拠の情報を解析に用いた。 201118年に新規分子標的薬44剤から1剤以上を処方された患者3万7348例の97.0%が、無作為化比較試験(RCT)の根拠がある薬剤を処方されていた。対象期間中にOS改善効果が報告されていない薬剤を処方された患者の割合が2011年に12.7%、2018年に58.8%と上昇していた。集計対象とした全薬剤の累積支出は2018年末までに35億ドルと推定され、そのうち96.8%がRCTを根拠に承認された薬剤の支出だった。2018年末時点で、OS改善効果の報告がない薬剤(18億ドル、51.6%)が、OS改善効果が報告された薬剤(17億ドル、48.4%)の累積支出を上回っていた。...