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腹膜透析患者、AQP1変異があると転帰不良リスク高い

2021年11月1日  New England Journal of Medicine

腹膜透析治療中の腎不全患者1851例を対象に、アクアポリン-1をコードする遺伝子AQP1の変異と腹膜の限外濾過量および転帰の関連を検討。平均944日の追跡での死亡率は15%、血液透析への移行率は31%だった。 その結果、AQP1プロモーター変異のrs2075574に腹膜の限外濾過量との関連性を認めた。TT遺伝子型保有群の正味限外濾過量の平均値が探索段階(506mL vs. 626mL、P=0.007)、検証段階(368mL vs. 563mL、P=0.003)ともにCC遺伝子型保有群よりも低かった。TT遺伝子型保有群の方がCC遺伝子型保有群よりも複合評価項目(死亡または血液透析への移行)のリスクが高く(調整後ハザード比1.70、95%CI 1.24-2.33、P=0.001)、全死因死亡リスクも高かった(24% vs. 15%、P=0.03)。...