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直腸がん術後の経肛門ドレーンで縫合不全防げず

2021年11月2日  JAMA Surgery

腹腔鏡下低位前方切除術を施行した直腸がん患者560例を対象に、経肛門ドレナージチューブ(TDT)留置による吻合部漏出の予防効果を無作為化試験で検討。手術の3-7日後にTDTを抜去する予定とした。 その結果、intention-to-treat解析で、TDT群と非TDT群の吻合部漏出率(6.4% vs. 6.8%、相対リスク0.947、95%CI 0.508-1.766、P=0.87)および吻合部漏出グレード(グレードB 5.0%およびグレードC 1.4% vs. グレードB 3.9%、グレードC 2.9%、P=0.43)にも有意差はなかった。層別解析で、一時的ストーマ造設の有無による吻合部漏出率に有意な群間差はなかった(ストーマなし: 5.8%vs. 7.9%、P=0.41、ストーマあり: 8.3%vs. 4.5%、P=0.50)。...