ドライアイのlifitegrast点眼薬、中等症以上で奏効率高い

インテグリン拮抗薬lifitegrast 5.0％点眼薬による臨床的に重要な効果が期待できるドライアイ患者の部分集団を第III相無作為化プラセボ対照試験（OPUS-2試験、OPUS-3試験）の事後解析で特定。患者1429例（平均年齢58.7歳、女性76.1％）を解析対象とした。治療前の角膜下側染色スコア（ICSS；1.5以下 vs. 1.5超）重症度および症状［eye dryness score（EDS）60未満または60以上］に基づき統合データを4つのサブグループに層別化した。 その結果、84日時の奏効［EDSまたは視覚的アナログ尺度（VAS）の30％以上改善かつICSS 1点以上改善または総角膜染色スコア（TSCC）の3点以上改善］および複合的奏効（症状および兆候の各1項目から成る4組の複合的評価項目での改善）達成率は、プラセボ群よりもlifitegrast群の方が高かった（オッズ比の範囲1.29-2.10、P≦0.02）。治療前のICSSが1.5超およびEDSが60以上のサブグループ（中等症ないし重症）で、複合的評価項目の臨床的に重要な改善達成オッズが1.70-2.11倍高かった...