新生児の低体温療法、復温中の発作に神経学的転帰との関連

低酸素性虚血性脳症で低体温療法を受ける新生児を対象に、復温中の発作とその後の神経発達上の転帰との関連を体温管理療法に関する多施設共同試験のコホート内研究で検討。主試験の72時間冷却群のうち66例（A群）と120時間冷却群のうち54例（B群）の計120例（男児58％、平均在胎週数39週）を対象とした。主要評価項目は復温中の電気的発作の発生とし、復温前の12時間と比較した。 その結果、復温中に電気的発作が見られた児の割合が復温前よりも多かった（A群27％ vs. 14％、P＝0.001、B群21％ vs. 10％、P＝0.03）。復温中の発作頻度の調整オッズ比は、A群が2.7（95％CI 1.0-7.5）、B群が3.2（同0.9-11.6）だった。臨床的脳症や発作などで調整した2年時の死亡または中等度ないし重度の障害の複合転帰のリスクは、復温中に電気的発作を認めた児の方が有意に高かった（相対リスク1.7、95％CI 1.25-2.37）。...