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食道がんの救済手術、開腹より低侵襲術の方が合併症少ない

2021年11月7日  Surgical Endoscopy

根治的化学放射線療法後に救済的食道切除術を施行した胸部食道がん患者82例を対象に、救済手術としての低侵襲手術の実行可能性および開腹手術を上回る利点を検証した。 術前のグレードcT3以上の患者の割合は開腹術群の方が低侵襲術群よりも有意に高かったが(69% vs. 35%、P=0.006)、ycTの割合は同等だった。低侵襲術群と開腹術群の手術時間、採取した胸部リンパ節数、R0切除率はほぼ同じだったが、推定失血量は低侵襲術群の方が有意に低かった(150mL vs. 395mL、P=0.003)。多変量ロジステック回帰解析の結果、救済的低侵襲手術は術後肺炎(オッズ比0.29、95%CI 0.06-0.99、P=0.04)および全合併症(同0.26、0.07-0.86、P=0.02)の独立の関連因子だった。...