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TP53 CHIP変異、rucaparib治療後の骨髄性腫瘍発症と関連

2021年11月8日  JAMA Oncology

PARP阻害薬rucaparibの試験(ARIEL2試験およびARIEL3試験)に参加した高悪性度卵巣がん(HGOC)患者1052例(平均年齢61.7歳)の末梢血液細胞(PBC)検体を用いて、未確定の潜在能があるクローン性造血(CHIP)変異とrucaparib治療後の治療関連骨髄性腫瘍(t-MN)発症の関連を後ろ向き遺伝子関連解析で検討。22例(2.1%)がt-MNを発症した。 その結果、腫瘍中の相同組換え修復(HRR)遺伝子変異の存在はt-MN有病率増加と関連した(HRR遺伝子変異関連HGOC群4.1% vs. 野生型HGOC群1.0%、P=0.002)。t-MN発症群20例と非発症群44例を対象とした標的次世代シーケンシング解析で、アレル頻度1%以上の治療前からのTP53遺伝子のCHIP変異保有率はt-MN発症群で非発症群に比べ有意に高かった(45.0% vs. 13.6%、P=0.009)。...