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少数転移腎細胞がん、放射線治療で全身療法開始を延期

2021年11月8日  The Lancet Oncology

オリゴメタスタシス(少数転移)腎細胞がん(RCC)で、全身療法開始の延期を目的とした放射線治療の有効性を第II相単施設単群実現可能性試験で検討。組織型を問わず、転移病変が5個以下でECOG statusが0-2、全身療法歴1回の18歳以上の患者を対象に体幹部定位放射線治療を実施した(病変部位により小分割強度変調放射線治療実施)。 30例(女性6例、20%)を登録した。組織型はいずれも淡明細胞型で、登録前に腎摘除術を施行していた。全例が予定外休止7日未満で1回以上の放射線治療を完遂した。追跡調査期間中央値17.5カ月で、無増悪生存期間(PFS)中央値は22.7カ月だった(95%CI 10.4-未到達、1年PFS 64%、95%CI 48-85)。3例(10%)に重度の有害事象が発現し、2例がグレード3(背部痛および筋力低下)、1例がグレード4(高血糖)だった。治療関連死は認められなかった。...