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橈骨遠位端骨折後の骨代謝マーカーの変化を検討

2021年11月9日  The Journal of Bone & Joint Surgery

閉経前の橈骨遠位端骨折女性患者34例を対象に、骨折後の骨代謝マーカー(MBM)の変化を検討。骨折のない閉経前女性39例を対照とした。 その結果、受傷後6週時、ほとんどのMBMがピークに達した[オステオカルシン+17.7%、スクレロスチン+23.5%、DKK1(Dickkopf-1)12.6%]。1年時にスクレロスチンが低下し(-27.4%)、DKK1が上昇した(+22.2%)。6カ月時および12カ月時のCTX(I型コラーゲン架橋C-テロペプチド)がベースラインより低く、TRAP5b(酒石酸抵抗性酸ホスファターゼ5b)、BSAP(骨型アルカリホスファターゼ)およびペリオスチンに有意な変化はなかった。骨折群は対照群よりも12カ月時のスクレロスチンが低く(P=0.003)、DKK1が高かった(P=0.03)。骨折の重症度が高いほどP1NP(I型プロコラーゲン-N-プロペプチド)およびBSAPの上昇度も高かった。二次元骨密度(aBMD)および骨ミネラル強度指数(BMS)に骨折との関連はなかった。...