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アルツハイマー病初期にも血漿中GFAP測定が有用

2021年11月9日  JAMA Neurology

アルツハイマー病(AD)の各段階での血中および脳脊髄液(CSF)中のグリア線維性酸性タンパク(GFAP)濃度を横断観察研究で検討。AD全段階対象のTRIADコホート参加者300例、前臨床AD対象のALFA+コホート参加者384例、症候性AD対象のBioCogBank Paris Lariboisièreコホート参加者187例のデータを収集した。主要評価項目は、Simoa法で測定した血漿中およびCSF中のGFAP濃度とした。 前臨床AD患者の方が認知機能障害のない(CU)アミロイドβ(Aβ)陰性者よりも血漿GFAP濃度が有意に高かった(TRIAD:Aβ陰性者平均185.1 pg/mL、Aβ陽性者平均285.0pg/mL、ALFA+:同121.9pg/mL、169.9pg/mL)。血漿GFAP濃度はこのほか、症候性ADの段階にある患者で高かった[TRIAD:CU Aβ陰性者平均185.1pg/mLに対し、CU Aβ陽性者平均285.0pg/mL、軽度認知障害(MCI)Aβ陽性者平均332.5pg/mL、AD患者平均388.1pg/mL、Paris:CU Aβ陰性者平均161.2p...