プライマリケアでの慢性疼痛管理にCBTは有益か

オピオイドを長期使用する慢性疼痛患者に対してプライマリケアで疼痛の自己管理スキルを指導する認知行動療法（CBT）の効果を実臨床下クラスター無作為化試験で検討。12カ月間にわたり、PEGS（pain intensity and interference with enjoyment of life, general activity, and sleep）スコアを用いて自己報告による疼痛の影響を評価した。 その結果、参加した計850例（平均年齢60.3歳、女性67.4％）のうち816例が追跡評価を完了した。介入群の方が自己報告転帰全項目の低下度が通常治療群よりも大きかった。PEGSスコアの変化量は、疼痛の影響－0.434点、疼痛関連障害の変化－0.060点だった。6カ月時、介入群の方がプライマリケアへの満足度（差0.230点）や疼痛治療に対する満足度（差0.336点）が高かった。介入群の方がベンゾジアゼピン使用が減った（絶対リスク差－0.055、95％CI －0.099-－0.011）が、オピオイド使用では郡間に有意差は認められなかった。...