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フルオロキノロンで透析患者の心臓突然死リスク上昇

2021年11月11日  専門誌ピックアップ

血液透析に依存する腎不全のメディケア受給者26万4968例(男性51.0%、平均年齢61歳、治療計62万6322件)を対象に、レスピラトリーフルオロキノロン系抗菌薬(レボフロキサシンまたはモキシフロキサシン)の心臓の安全性を後ろ向きコホート研究で検討。アモキシシリンベース(アモキシシリンまたはアモキシシリン/クラブラン酸)の抗菌薬治療と比較した。 その結果、アモキシシリンベース抗菌薬治療と比べると、レスピラトリーフルオロキノロン系薬で治療開始後5日以内の心臓突然死の相対リスク(加重ハザード比1.95、95%CI 1.57-2.41)および絶対リスク(治療エピソード10万件当たり加重リスク差44.0、31.0-59.2)が高かった。アモキシシリンベース抗菌薬治療に比べたレスピラトリーフルオロキノロン系薬の5日時骨折リスクとの関連は認めなかった。...