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黄斑浮腫の抗VEGF薬、最長5年の治療後観察が必要か

2021年11月15日  JAMA Ophthalmology

網膜中心静脈閉塞症(CRVO)または半側網膜静脈閉塞症(HRVO)による黄斑浮腫患者312例(女性44.2%、平均年齢67.8歳)を対象に、抗血管内皮増殖因子(VEGF)薬硝子体内注射後の眼圧関連事象発生率を無作為化臨床試験の2次解析で検証(SCORE2試験 Report 16)。患者は6カ月間のアフリベルセプトまたはベバシズマブによる治療後、奏効者は同じ薬剤を継続、効果不良者または軽度奏効者は薬剤を切り替えて6カ月間治療し、12カ月時以降の治療は治験責任医師が判断した。 その結果、60カ月時の治療開始前からの眼圧が10mmHgを超えて上昇した患者の割合は8.0%、35mmHgを超えて上昇した患者の割合は1.6%だった。カプランマイヤー累積発生率は眼圧上昇10mmHg超で0.13、35mmHg超で0.02となり、初回に割り付けたアフリベルセプト群とベバシズマブ群に差はなかった。眼圧低下のための切開手術施行率は1.0%、緑内障レーザー手術施行率は1.0%だった。...