1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 高リスク早期乳がん、内分泌療法+アベマシクリブでIDEF改善

高リスク早期乳がん、内分泌療法+アベマシクリブでIDEF改善

2021年11月15日  専門誌ピックアップ

ホルモン受容体(HR)陽性、ヒト上皮成長因子受容体(HER)2陰性、リンパ節転移陽性の高リスク早期乳がん患者5637例を対象に、術後補助化学療法に用いる内分泌療法(ET)+アベマシクリブ併用とET単独の有効性を第III相試験(monarchE試験)の最新解析で比較。主要評価項目は浸潤性疾患のない生存率(IDEF)とした。 intention-to-treat解析の結果、追跡期間中央値19カ月時、ET+アベマシクリブで無浸潤疾患生存(IDEF)事象発生リスクが29%低下した(ハザード比0.71、95%CI 0.58-0.87、名目上のP=0.0009)。追跡期間中央値27カ月の追跡調査解析で、患者の90%が治療を受けていなかったが、IDFS(同0.70、0.59-0.82、名目上のP<0.0001)および無遠隔転移生存率(同0.69、0.57-0.83、名目上のP<0.0001)の便益は持続していた。Ki-67指数が予後を予測する一方で、アベマシクリブの便益はKi-67指数に関係なく安定していた。安全性に関するデータは既知のアベマシクリブのリスクと一致していた。...