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AAAの待機手術、開腹より血管内修復の方が長期死亡率が高い

2021年11月18日  Annals of Surgery

未治療(intact)の腹部大動脈瘤(AAA)があり待機的血管内修復術(EVAR)施行患者3460例と開腹修復術(OSR)施行患者427例の長期転帰を比較。逆確率重み付け法による生存分析で、全死因死亡率、死因別死亡率、2次介入率、2次破裂率を比較し、2次介入および2次破裂が全死因死亡率に及ぼす影響を検討した。 その結果、OSRに比べると、EVARの全死因死亡率が最初の30日間は低く(調整ハザード比0.24、95%CI 0.15-0.36)、1-4年(同1.31、1.14-1.51)および4年以降(同1.45、1.25-1.67)は高かった。EVARの2次介入率が最初の30日間は高く(同2.20、1.09-4.44)、1-4年は低く(同0.60、0.49-0.75)、大動脈への2次介入率は追跡期間を通じて高かった(同2.45、2.01-2.99)。2次破裂率に有意差はなかった(同1.15、0.78-1.70)。2次介入または2次破裂で調整後も1年以降の全死因死亡率はEVARの方が有意に高かった。...