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精神疾患の遺伝的リスクが居住地選択に影響か

2021年11月19日  JAMA Psychiatry

英国バイオバンクの参加者38万5793例を対象に、精神疾患の遺伝的素因がある人が(精神疾患の環境危険因子と考えられている)都市に居住する可能性が高いかを横断的後ろ向きコホート研究で検証した。 多遺伝子リスクスコア(PRS)解析の結果、成人期の高人口密度地区居住と統合失調症(88人/km2)、双極性障害(44人/km2)、神経性食欲不振症(36人/km2)および自閉症スペクトラム障害(36人/km2)に有意な関連が見られた。統合失調症、双極性障害、神経性無食欲症、自閉症スペクトラム障害(ASD)のPRS高値者および注意欠陥・多動性障害(ADHD)のPRS低値者で農村部から都市部への転居選択が多かった(Tukeyの一対比較法によるPRS差:統合失調症0.05、双極性障害0.10、神経性無食欲症0.05、ASD 0.04、ADHD -0.09)。...