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最近のがん治療歴があるとCOVID-19死亡リスク上昇

2021年11月20日  JAMA Oncology

米国の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)電子医療記録データを用いて、がんの有無によるCOVID-19の転帰をコホート研究で比較。COVID-19と診断された患者50万7307例を非がん患者群、COVID-19の診断前3カ月以内にがん治療を受けたがん患者群およびCOVID-19診断前3カ月以内にがん治療を受けていないがん患者群に分類した。主要評価項目は、COVID-19診断後30日以内の死亡、人工呼吸器使用、ICU入室および入院とした。 調整後解析の結果、非がん患者と比べると、COVID-19診断前3カ月以内にがん治療を受けていない患者の転帰は同等以上で、オッズ比は死亡0.93(95%CI 0.84-1.02)、人工呼吸器使用0.61(同0.54-0.68)だった。非がん患者と比べると、COVID-19診断前3カ月以内にがん治療を受けた患者では、死亡、ICU入院および入院リスクが高く、オッズ比はそれぞれ1.74(95%CI 1.54-1.96)、1.69(同1.54-1.87)、1.19(同1.11-1.27)だった。...