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新型コロナ罹患後の身体症状持続、患者の思い込みに関連か

2021年11月23日  JAMA Internal Medicine

フランスの一般集団を組み入れたコホート(CONSTANCES)を用いた横断解析で、自己申告による新型コロナウイルス感染症(COVID-19)罹患と新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)抗体検査と身体症状遷延との関連性を検討。コホートの参加者2万6823例(平均49.4歳、女性51.2%)を対象とした。 その結果、自己申告による感染と身体症状の遷延に正の相関性があり、オッズ比1.39(95%CI 1.03-1.86)から16.37(同10.21-26.24)だった。聴覚障害(オッズ比1.45、95%CI 0.82-2.55)と睡眠障害(同1.14、0.89-1.46)には関連性が認められなかった。 SARS-CoV-2抗体検査陽性に嗅覚消失の持続(同2.72、1.66-4.46)とのみ正の相関があり、症状がCOVID-19罹患に起因するものだと考えている参加者のみを対象とした解析でも結果は変わらなかった。自己評価による健康状態や抑うつ症状で調整してもほぼ同じ結果が得られた。感染の思い込みと抗体検査結果との間に有意な相互作用は認められなかった。...