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ビタミンD欠乏症患者のビタミンD濃度と死亡に因果関係

2021年11月23日  専門誌ピックアップ

25-ヒドロキシビタミンD[25(OH)D]濃度と冠動脈疾患(CHD)、脳卒中、全死因死亡の用量依存的関連を検討。観察解析で前向き試験33件(冠動脈疾患または脳卒中の既往歴がない50万962例)、メンデル無作為化解析で集団対象コホート研究4件(欧州系の中年男女38万6406例、うち冠動脈疾患患者3万3546例、脳卒中患者1万8166例、死亡者2万7885例)のデータを解析対象とした。 観察解析の結果、低濃度の25(OH)Dで、CHD、脳卒中、全死因死亡の発生率と25(OH)D濃度に負の関連を認めた。遺伝子解析では遺伝学的に予測した25(OH)D濃度とCHD、脳卒中、全死因死亡リスクに関連はなかったが、ビタミンD欠乏症患者では全死因死亡率との負の関連[遺伝学的に予測した25(OH)D濃度10nmol/L増加当たりオッズ比0.69、95%CI 0.59-0.80、P<0.0001]、脳卒中(同0.85、0.70-1.02、P=0.09)およびCHD(同0.89、0.76-1.04、P=0.14)との非有意な負の関連が認められた。...