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多関節型若年性特発性関節炎にトファシチニブが有効

2021年11月24日  Lancet

16カ国64施設の多関節型若年性特発性関節炎(JIA)患者(2-18歳、)を対象に、JAK阻害薬トファシチニブ経口薬の有効性および安全性を第III相二重盲検無作為化プラセボ対照治療中止試験で評価。試験のパート1(225例)で非盲検でトファシチニブを18週間投与し、パート2(26週間、142例)で適格者を治療継続群とプラセボ群に割り付けた。225例中147例(65%)がメトトレキサートを併用した。主要評価項目は、多関節型患者を対象としたパート2の44週時までのJIA再燃率とした。 その結果、44週時点までの再燃率は、トファシチニブ群(29%)の方がプラセボ群(53%)より有意に低かった(ハザード比0.46、95%CI 0.27-0.79、P=0.0031)。パート2では、トファシチニブ群の77%およびプラセボ群の74%に有害事象が発現し、それぞれ1%および2%が重篤な有害事象だった。全投与期間で、225例中107例(48%)に感染症または寄生虫症が認められた。試験期間中、死亡は報告されなかった。...