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僧帽弁と三尖弁同時手術でペースメーカー移植増

2021年11月28日  New England Journal of Medicine

僧帽弁閉鎖不全症の患者401例を対象に、僧帽弁と三尖弁輪形成(TA)の同時手術による術後転帰を検討。被験者を僧帽弁手術単独群と僧帽弁+TA同時手術群に無作為化により割り付けた。主要評価項目は、三尖弁逆流の再手術、三尖弁逆流の2段階進行または重度三尖弁逆流への進行および死亡の複合とした。 その結果、TA同時群は僧帽弁単独群より主要評価項目の発現率が低かった(3.9% vs. 10.2%、相対リスク0.37、95%CI 0.16-0.86、P=0.02)。術後2年以内死亡率は、TA同時群3.2%、僧帽弁単独群4.5%だった(同0.69、0.25-1.88)。術後2年以内の三尖弁逆流進行の有病率はTA同時群の方が僧帽弁単独群より低かった(0.6% vs. 6.1%、同0.09、0.01-0.69)。術後2年時の重大な有害心血管事象または脳血管事象、機能状態、QOLはほぼ同じだったが、恒久的ペースメーカー植込み率がTA同時群の方が僧帽弁単独群より高かった(14.1% vs. 2.5%、率比5.75、95%CI 2.27-14.60)。...