1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 機械的血栓除去の適応、非造影CTでも判断可能

機械的血栓除去の適応、非造影CTでも判断可能

2021年11月30日  JAMA Neurology

最終健常確認後6-24時間以内の前方循環の近位部閉塞による脳卒中患者1604例(年齢中央値70歳、女性52.9%)を対象に、画像診断法別の機械的血栓除去術後の転帰を検討。非造影CT、CT灌流画像(CTP)およびMRIを比較した。 交絡因子で調整した解析の結果、非造影CT群の90日時の修正Rankin尺度(mRS)スコアの順序シフトにCTP群(調整後オッズ比0.95、95%CI 0.77-1.17、P=0.64)やMRI群(同0.95、0.8-1.13、P=0.55)との差は見られなかった。CTP群と比べた非造影CT群の90日時機能的自立(mRS 0-2)達成率は同等だったが(同0.90、0.7-1.16、P=0.42)、MRI群は非造影CT群よりも低かった(同0.79、0.64-0.98、P=0.03)。再灌流成功率は非造影CT群88.9%、CTP群89.5%、MRI群78.9%だった(P<0.001)。症候性脳出血発生率(非造影CT群8.1%、CTP群5.8%、MRI群4.7%、P=0.11)および90日死亡率(23.4%、21.1%、19.5%、P=0.38)に有意差は見られなかっ...