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左後方心膜切開で心臓手術後のAFリスク低下

2021年12月1日  Lancet

待機的心臓手術(冠動脈、大動脈弁または上行大動脈、複数部位の同時手術含む)施行患者420例を対象に、左後方心膜切開術(posterior left pericardiotomy)で心膜腔から左胸膜腔への排出路形成による術後心房細動(AF)発生率低下効果をアダプティブ無作為化比較試験で検討した。 その結果、intention-to-treat集団の術後AF発現率は、非介入群よりも介入群の方が有意に低かった(32% vs. 17%、P=0.0007、層別変数で調整したオッズ比0.44、95%CI 0.27-0.70、P=0.0005)。介入群の術後心膜液貯留の発現率が非介入群よりも低かった(as-treated集団で評価、12% vs. 21%、相対リスク0.58、95%CI 0.37-0.91)。介入群6例(3%)および非介入群4例(2%)に術後の重大な有害事象が発現した。心膜切開術関連の合併症は見られなかった。...