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aducanumab投与患者の4割にARIA発現

2021年12月3日  JAMA Neurology

アルツハイマー病治療薬aducanumabの投与に伴うアミロイド関連画像異常(ARIA)の特徴を二重盲検プラセボ対照並行群間比較第III相無作為化試験(EMERGE試験とENGAGE試験)のデータの副次解析で検討。解析対象とした患者3285例の平均年齢は70.4歳で、52%が女性、81%がアルツハイマー病による軽度認知障害を有し、54%がアルツハイマー病の症状に対する薬剤を使用していた。 プラセボ対照期間にaducanumab 10mg/kg群1029例中425例(41.3%)にARIAが発現し、そのうち14例(1.4%)が重篤だった。最も多く見られた有害事象はARIA-浮腫(ARIA-E、35.2%)で、初回発現事象の72.7%がaducanumab投与開始後8回目までに発現し、事象発現例の26.0%に症状が認められた。症候性のARIA-EまたはARIA-微小出血(ARIA-H)患者103例に多く見られた関連症状に頭痛(46.6%)、錯乱(14.6%)、めまい(10.7%)、悪心(7.8%)があった。...