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75歳超えたら年1回マンモ検診は費用効果低い

2021年12月3日  Annals of Internal Medicine

米国で、75歳を超える女性に実施するマンモグラフィ検診の便益、害および費用効果をMarkovマイクロシミュレーションモデルで検討。65-90歳の女性をCharlson併存疾患スコア(CCS)別のサブ集団で解析した。評価項目は、乳がんによる死亡、生存、費用とした。 その結果、隔年のマンモグラフィ検診対象を75歳から80歳に拡大すると、CCSが0点、1点、2点の集団で、乳がんによる死亡が1000人当たりそれぞれ1.7件、1.4件、1.0件減少し、生存日数が5.8日、4.2日、2.7日長くなった。75歳を超える年齢で年1回のマンモグラフィの費用効果は低いが、隔年のマンモグラフィ検診を80歳まで延長した場合の費用効果は良好で、質調整生存年(QALY)獲得当たり5万4000ドル、6万5000ドル、8万5000ドルだった。過剰診断症例は、回避された乳がん死亡数の2倍だった。...