膝OAに多血小板血漿療法は無効

軽度ないし中等度の症候性内側型膝OA患者288例（平均年齢61.9歳、女性59％）を対象に、多血小板血漿（PRP）注射の有効性を無作為化プラセボ対照試験で評価（RESTORE試験）。患者にPRP関節内注射を1週間隔で3回実施した。主要評価項目は、全膝疼痛スコア（0-11点、臨床的な最小重要差1.8点）平均値の12カ月間の変化量およびMRIで評価した脛骨内側軟骨量の変化率とした。 その結果、12カ月時点の膝疼痛スコア平均変化量は、PRP群－2.1点、プラセボ群－1.8点（差－0.4、95％CI －0.9-0.2、P＝0.17）、脛骨内側軟骨量の平均変化率はそれぞれ－1.4％および－1.2％だった（同－0.2％、－1.9-1.5、P＝0.81）。疼痛、機能、生活の質、全般的変化、関節構造を評価した副次評価項目31項目のうち29項目に有意な群間差が認められなかった。...