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OSAの舌下神経刺激、1年後も患者報告転帰の改善持続

2021年12月5日  専門誌ピックアップ

閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)患者を対象に、舌下神経刺激療法(HNS)と陽圧気道内圧(PAP)の患者報告転帰(PRO)改善効果を後ろ向きコホート研究で比較。HNS実施患者85例(平均年齢62.8歳、男性69.4%、白人90.6%、平均BMI 28.8)と年齢、性別などでマッチさせたPAP実施患者217例(同62.1歳、72.4%、81.2%、29.5)を解析対象とした。 その結果、HNS群のこころとからだの質問票-9(PHQ-9)うつ病スコアにPAP群よりも有意な改善が見られ(最小二乗平均値-4.06 vs. -2.58、平均差-1.48)、エプワース眠気尺度(ESS)、睡眠機能転帰質問票(FOSQ)、不眠重症度指数(ISI)の改善度は両群でほぼ同じだった。ESSスコアに臨床的意義のある差が見られた患者の割合はHNS群64.6%、PAP群54.5%、FOSQスコアでは59.2%、30.9%、PHQ-9スコアでは29.2%、24.4%、ISIスコアでは46.9%、36.4%だった。1年後の意義のある改善達成率はESSスコア60.7%、FOSQスコア55.0%、PHQ-9スコア30.4%、I...