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股関節骨折手術で脊髄くも膜下麻酔の優越性示せず

2021年12月6日  New England Journal of Medicine

股関節骨折手術を施行予定の高齢患者1600例を対象に、脊髄くも膜下麻酔(脊椎麻酔)の歩行能力および死亡に対する影響を実用的無作為化優越性試験で全身麻酔と比較。主要評価項目は、60日時点の死亡、約10フィート(3m)の歩行不能(自力または歩行器や杖の使用)の複合とした。 その結果、修正intention-to-treat解析では、脊髄くも膜下麻酔群の18.5%、全身麻酔群の18.0%に複合主要評価項目の事象が発現した(相対リスク1.03、95%CI 0.84-1.27、P=0.83)。60日時点で、脊髄くも膜下麻酔の15.2%、全身麻酔群の14.4%が、10フィートの歩行ができず(同1.06、0.82-1.36)、それぞれ3.9%および4.1%が死亡した(同0.97、0.59-1.57)。脊椎麻酔群の20.5%、全身麻酔群の19.7%にせん妄が発現した(同1.04、0.84-1.30)。...