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慢性多形紅斑、サリドマイドで66%が完全寛解達成

2021年12月7日  専門誌ピックアップ

前治療失敗歴がある18歳以上の慢性多形紅斑(EM)患者35例(患者年齢中央値33歳、女性57%)を対象に、サリドマイドの有効性を後ろ向き多施設共同コホート研究で検討した。 その結果、6カ月時の完全寛解達成率は66%、治療中止率は14%、1回以上の再燃発生率は20%だった。寛解に至った初回用量中央値は50mg/日だった。主な有害事象は無力症(46%)、ニューロパチー(40%)だった。中央値12カ月時の治療中止率は71%で、中止理由は、薬効欠如が28%、ニューロパチーなどの有害事象が56%、長期の完全寛解が16%だった。奏効者の39%に低用量サリドマイド(50mg未満の隔日投与)の効果が見られ、ニューロパチーが改善したが、治療期間が長くなった。...