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レビー小体型認知症、p-tau高値で認知機能低下

2021年12月8日  JAMA Neurology

レビー小体型認知症(DLB)の可能性が高い(probable)患者の血漿リン酸化タウ(p-tau)181および231と認知機能低下の関連を縦断的コホート研究で検討。解析対象としたE-DLBコンソーシアムコホートの987例(平均年齢70.0歳、男性51.9%)のうち371例がprobable DLB、204例がパーキンソン病(PD)、207例がアルツハイマー病(AD)の臨床的診断を受け、205例が健常対照者だった。最長追跡期間は5年だった。 その結果、ベースラインのp-tau181およびp-tau231の濃度はDLB群の方が健常群よりも有意に高かったが、AD群より低く、PD群と同等だった。DLB群の脳脊髄液アミロイド-β42の異常値群は正常値群よりも血漿p-tau181(差-3.61pg/mL、P=0.049)およびp-tau231(同-2.51pg/mL、P=0.02)の濃度が高かった。DLB群で、p-tau181およびp-tau231血漿濃度高値にベースラインのミニメンタルステート検査(MMSE)スコア低値との有意な関連を認め(p-tau181:-0.092点、P=0.001、p-t...