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院外心停止にカルシウムは無益

2021年12月9日  Journal of the American Medical Association

院外心停止時のカルシウム投与による自発循環回復効果を二重盲検プラセボ対照無作為化試験で検討。院外心停止患者397例をカルシウム群(塩化カルシウム5 mmolを静脈内または骨内に投与)と生理食塩液群に無作為化により割り付けた。主要評価項目は、自発循環の再開とした。 中間解析でカルシウム群の有害性が懸念されたため、試験は早期に中止された。解析対象者391例(平均年齢68歳、女性29%)のうち、カルシウム群37例(19%)と生理食塩液群53例(27%)が自発循環を再開した(リスク比0.72、95%CI 0.49-1.03、リスク差-7.6%、95%CI -16%-0.8%、P=0.09)。カルシウム値を測定した自発循環再開患者のうち、カルシウム群の74%と生理食塩液群の2%に高カルシウム血症が見られた。...