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不眠高齢者のうつ病予防にCBTが有効

2021年12月11日  JAMA Psychiatry

60歳以上の不眠障害患者291例を対象に、不眠症認知行動療法(CBT-I)が睡眠教育療法(SET)に比べて高齢者の大うつ病性障害を予防するかを評価者盲検並行群間無作為化試験で検討。CBT-Iに156例、SETに135例を割り付け、2カ月間の介入を受けた。 その結果、CBT-I群81例(51.9%)およびSET群77例(57.0%)が36カ月間の追跡調査を完了した(χ2 =0.8、P=0.39)。面談および精神障害の診断と統計の手引き第5版に基づいて診断された大うつ病性障害の発症または再発はCBT-I群19例(12.2%)およびSET群35例(25.9%)で、全サブグループで一貫したCBT-Iの有益性が認められた(全体のハザード比0.51、95%CI 0.29-0.88、P=0.02)。不眠障害の持続的寛解が得られたCBT-I群の患者は持続的寛解が得られなかったSET群の患者に比べて、うつ病の可能性が82.6%低下した(同0.17、0.04-0.73、P=0.02)。...