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T1-2 cN0中咽頭がんの頸部郭清、HPV陽性者でOS改善

2021年12月11日  The Laryngoscope

「監視、疫学および最終結果」(SEER)データベースに登録された臨床的にリンパ節転移がない(cN0)T1-2中咽頭がん(OPC)患者845例を対象に、選択的頸部郭清術(END)の予後予測的価値を後ろ向き観察研究で検討した。 その結果、ヒトパピローマウイルス(HPV)陽性コホートで、ENDが経過観察に比べた3年全生存率(OS)改善と関連を示す独立した予後予測因子だったが(調整後ハザード比0.464、95%CI 0.235-0.916、P=0.027)、HPV陰性コホートではこの関連は認められなかった(同0.837、0.535-1.310、P=0.435)。傾向スコアでマッチさせたサブグループ解析で、HPV陽性コホートの65歳以下の患者および非扁桃がん患者でENDの便益が得られる確率が高く、HPV陰性コホートでは扁桃がん患者で便益が得られる可能性があることが明らかになった。...