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抗うつ薬RCT、プラセボ導入期設定で感度向上せず

2021年12月14日  JAMA Psychiatry

抗うつ薬の無作為化試験(RCT)に設定したプラセボ導入(placebo run-in:PRI)期間とプラセボ反応、薬剤反応、薬剤とプラセボの差との関連を二重盲検プラセボ対照無作為化試験347件(対象計8万9183例)の系統的レビューとメタ解析で検討。174試験(50%)で単盲検PRI期間が設けられていた。 その結果、PRI期間ありRCTのプラセボ反応(効果量Hedgesのg=1.05、95%CI 0.98-1.11、I2=82%)はPRI期間なしRCT(g=1.15、1.09-1.21、I2=81%)より小さかった(P=0.02)。サブグループ解析で、PRI期間なしRCTの薬剤反応(g=1.55、1.49-1.61、I2=85%)はPRI期間ありRCT(g=1.42、1.36-1.48、I2=81%)より大きかった(P=0.001)。薬剤とプラセボの差はPRI期間の有無による差がなかった(PRI期間ありg=0.33、0.29-0.38、I2=47% vs. PRI期間なしg=0.34、0.30-0.38、I2=54%、P=0.92)。プラセボに比べて薬剤に反応を示す可能性はPRI期間の...