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黒色腫治療後の患者による自己監視が有用

2021年12月14日  専門誌ピックアップ

限局性悪性黒色腫の治療を受けた患者を対象に、患者主導の監視療法(通常治療に加えた皮膚自己検査のリマインド、患者によるダーモスコピー実施、皮膚科医の遠隔評価、予定外来院への迅速介入など)の安全性、実施可能性および受容性をパイロット無作為化試験で検討した(MEL-SELF試験)。 その結果、適格者のうち無作為化により割り付けた患者の割合(主要評価項目)が31%(326例中100例)で、患者主導監視療法に49例、医師主導監視療法(通常治療)に51例を割り付けて転帰を比較した。 医師主導監視療法と比較すると、患者主導監視療法で自己検査の頻度(オッズ比3.5、95%CI 0.9-14.0)および徹底(同2.2、0.8-5.7)が向上した。このほか、心理的転帰に検出可能な有害作用はなく(がん再発への恐怖心下位尺度スコアの平均差-1.3点)、来院(リスク比1.5、95%CI 1.1-2.1)や皮膚病変切除(同1.1、0.6-2.0)、その後の悪性黒色腫の診断(リスク差10%)が増加した。...