内視鏡治療による消化管穿孔にPGAシートとフィブリン糊が有用
2021年12月14日
Surgical Endoscopy
日本国内で、内視鏡治療に起因する消化管穿孔に対してポリグリコール酸(PGA)シートとフィブリン糊を使用した患者の診療記録を用いて、PGAシートの有効性を多施設共同後ろ向き観察研究で評価。術中穿孔66件、遅発性穿孔24件を評価対象とした。 その結果、術中穿孔例の91%で閉鎖に成功した。最初のシート被覆から食事再開までの期間中央値は6日だった。10mm以上の穿孔経および十二指腸の位置と術中穿孔の閉鎖失敗率上昇との間にわずかに有意な関連が示された。遅発性穿孔例では全例が閉鎖に成功し、食事再開までの期間中央値は10日だった。PGAシート関連の有害事象は見られなかった。...
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