重症COVID-19に高流量酸素療法が有効

新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の成人重症患者199例（年齢中央値60歳、女性32.7％）を対象に、鼻カニューレを用いた高流量酸素療法と従来の酸素療法の効果を無作為化非盲検臨床試験で比較。複合主要評価項目は、挿管の必要性と臨床的回復までの時間とし、7段階順序尺度（スコアが高いほど状態が悪い）で評価した。 その結果、高流量酸素療法群34例（34.3％）、従来の酸素療法群51例（51.0％）が挿管を要した（ハザード比0.62、95％CI 0.39-0.96、P＝0.03）。28日以内の臨床的回復までの期間中央値は、高流量酸素群が11日だが、従来群では14日だった（同1.39、1.00-1.92、P＝0.047）。高流量酸素群13例（13.1％）、従来群17例（17.0％）に細菌性肺炎が疑われ、それぞれ7例（7.1％）と11例（11.0％）が菌血症だった。...